リケジョまなのブログ

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オセロの偶数理論とは?偶数理論を活用して強くなろう!

オセロを極めている人なら必ず聞いたことのある「偶数理論」。

しかし、聞いたことはあるけれどイマイチわからないという人も多いのではないでしょうか?

 

本記事ではそんな偶数理論について詳しく解説していきます。

「偶数理論って何?」「偶数理論は強いの?」と思っている人はぜひ最後までご覧ください。

練習問題も付いていますよ。

 

 

オセロの偶数理論とは

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さっそく偶数理論とは何か説明していきます。

実は逆偶数理論という言葉もあるので知らなかった人はぜひご覧ください。

 

偶数理論

偶数理論とは「自分が奇数空きに打ち、相手に偶数空きを打たせる」というオセロの戦術です。

なぜ偶数理論が強いのかと言うと、自分が空きで最後に打てるからです。

 

最後に打てばその周りの石はあまりひっくり返されません。

よって最後に自分の石が多くなり、勝ちやすいということです。

 

つまり、オセロでは黒・白・黒・白・・・と打っていくので偶数理論を使えるチャンスがあるのは白番です。

オセロで「白番が強い」と言われるのはこの偶数理論があるからです。

 

例:白番

 例えば上の図で偶数理論を考えると、自然と最善手のg1を選ぶことができます。

g1は1マス空きでg1以外は2マス空きだからです。

 

初心者の人は隅のh8に飛びつきがちですが、h8の隅は最善手ではありません。

上の図の場合、h8でも勝つことはできますが、2石損で少しもったいない感じがします。

気になる人は「AI」ボタンを押してみてください。評価値が出ます。

 

逆偶数理論

白の人にしか偶数理論が使えないのかと言うとそうではありません。

黒には「逆偶数理論」があります。

 

これは白が自分から打てない奇数空きを作ってしまい、全ての空きで「黒が奇数空きに、白が偶数空きに打つ」という戦術です。

 

だから白はできるだけ自分から打てない奇数空きを作らないように、黒は白から打てない奇数空きを作らせ保存することが重要です。

 

逆偶数理論は黒が勝てる戦術の1つです。

例:黒番

 上の図で逆偶数理論を考えてみます。

隅のa1を取りたい気持ちをグッと抑えてください。

 

逆偶数理論に基づいて考えるとg1かg2のどちらかです。

上の図の場合、g1とg2のどちらでも8石差で勝つことができます。

 

しかし、a1は2石差で負けです。

一見隅を取れて勝てそうですが、隅を取ると白の偶数理論にはまってしまい負けてしまいます。

 

偶数理論・逆偶数理論の強さが実感できたのではないでしょうか?

こちらも「AI」ボタンを押すと評価値がわかるので確認してみてください。

 

偶数理論を知っていても念のため数えよう

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偶数理論はほとんどのシチュエーションで使えますが、たまに偶数理論の通りに置いていっても負けてしまうことがあります。

 

逆に違う手筋なら勝てたかもしれません。

だから、時間があるときは偶数理論を知っていても念のため数えるようにしましょう。

 

偶数理論でまず数えて、石が足りないときは違う手筋も模索してみます。

オセロには例外の場面が多くあるので注意してください。ここがオセロのおもしろいところですね。

例:白番

例えば上の図では、偶数理論かつ隅を取れるからと言って何も考えずにh8の隅を取ると6石差で負けてしまいます。

勝つ道筋は偶数理論に基づかないa8ただ1つです。

このような場合もあるので時間があるときは数えましょう。

 

実際にオセロで偶数理論・逆偶数理論を使ってみよう

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それでは実際に偶数理論を使ってみましょう。

最善手を考えてみてください。

余裕がある人は最後まで読み切ってしまいましょう。

頭の中で予想してから>>を押して確かめてみてください。

 

問題1:白番

解説

最善手はh1かg2。

これは偶数理論の問題です。

実はどこに置いても勝てますが、やはり最善手は3マス空きに打つ手です。

 

2マス空きはどちらに置いても石損してしまいます。

どこに置いても勝てる場合でも、いつも最善手を探すことがオセロ上達の早道です。

 

問題2:白番

解説

最善手はh2。

これは偶数理論の問題です。

右上の3マスおきに打つと隅を取られることが気になるかもしれませんが、やはり偶数理論強しです。

 

なおこの問題では上辺と右辺が確定石(ひっくり返らない石)となっているので、h1を取られても損がありません。

 

問題3:黒番

解説

最善手はa7。

これは逆偶数理論の問題です。

黒は奇数空きと偶数空きのどちらにも打つことができるので、まずは奇数空きに打つことを考えます。

 

1マス空きと3マス空きに打つことができますが、3マス空きに打ってしまうと白に上辺を取られて損をしてしまうので1マス空きに最初に打つのが正解です。

後は逆偶数理論に沿って打って行けば自ずと勝つことができます。

問題1と問題2に比べると少し難しかったかもしれません。

 

まとめ:オセロ偶数理論

本記事では偶数理論について詳しくまとめました。

偶数理論は白が勝ちやすい戦術ですが、黒にも逆偶数理論があります。

白は偶数理論を使えるように、黒は偶数理論を阻止できるようにゲームを運ぶことで勝ちやすくなります。

 

ぜひオセロの終盤では偶数理論を思い出してください。

きっと今までより簡単に考えることができますよ。