オセロを本格的に始めた人なら一度は聞いたことがある「開放度」または「開放度理論」。
しかし、聞いたことはあるけれど詳しくはわからないという人も多いはず。
本記事ではそんな「開放度」「開放度理論」についてわかりやすく解説していきます。
「開放度って何?」「開放度の考え方を知りたい!」という人はぜひ最後までご覧ください。
オセロの開放度理論とは
オセロの開放度とは、ひっくり返した石に隣接する空きマスの数のことを言います。
そして開放度理論とは、この開放度が小さいほど良い手であるという理論のことです。
ゲームの中盤に有効的で、開放度理論を使うと70~80%の確率で最善手を打つことができます。
中割りの手を数値で見つけるような理論です。
上の図で見てみましょう。黒番です。
a4に打つときの開放度は、
b5・・・3
c6・・・1
合計4です。
次に最善手のg4に打つときの開放度は、
f5・・・0
合計0です。
開放度の小さいほうが良い手である開放度理論に基づいている例です。
初心者が打ちがちな手の開放度を改めて見てみよう
次に初心者が選びがちな場所の開放度がどうなっているのか見てみましょう。
上で>>を押してみてください。白がb3に置きます。
これは初心者が打ちがちなたくさん取る手です。
この手を打つときにひっくり返る石の開放度を考えてみます。
それぞれの石の開放度
c3・・・4
d3・・・3
e3・・・2
c4・・・1
d5・・・0
合計 10
よって、b3の開放度は10だと分かりました。
ここでの白の最善手e2の開放度は1なので、初心者が打ちたくなるb3の開放度10はやはり大きいことが分かります。
盤面を戻したいときは<<で戻すことができます。
開放度理論はあくまで目安、オセロを楽しもう
非常に便利な開放度理論ですが、当てはまらない場面も多くあります。
しかも盤面が変わるごとに開放度を計算して手を考えても、あまりオセロを楽しめないのではないでしょうか?
そもそも開放度理論はオセロの高段者が初心者にわかりやすく説明するために生み出した理論です。
そのため開放度はあくまで目安にして、楽しいオセロゲームを展開しましょう。
オセロの振り返りや、どうしても迷ったときは使っても良いかもしれません。
オセロの開放度理論を練習問題で確認しよう
それでは実際に開放度理論がどれだけ有効的か確認してみましょう。
次の盤面の最善手の一手を考えます。
まずは開放度理論を使わずに予想してから、その後開放度理論で確かめてみてください。
問題1:白番
解説
最善手はc7。
定石暗記をしている人なら暗記の範囲かもしれません。
このc7の手は開放度1で候補の手の中で最小です。
問題2:白番
解説
最善手はd3。
ぱっと見ても中割りの良い手であり、開放度も0。
次の黒にg4の中割りを許してしまいますが、その後に白もc3の中割りを打つことができます。
問題3:黒番
解説
最善手はe2。
完全な中割りの手とは言えませんが、開放度2の良い手です。
ぱっと見て他の手はイマイチですし、開放度も小さくありません。
まとめ:オセロの開放度理論
本記事では、「開放度」「開放度理論」について説明しました。
開放度理論は中盤の良い手を見つけるために有効的な方法です。
オセロを極めるなら必要な知識なのでぜひ覚えておくと良いでしょう。
ただし、中割りの手が見つけづらい初心者の内はよく使っても良いかもしれませんが、考えすぎるとオセロがつまらなくなってしまいます。
慣れてきたら自ずと良い手の候補がいくつか見つかるようになるので、あくまで開放度は目安にしてオセロを楽しむことが大切です。
頭の片隅に置いておく程度で十分です。