誰もが一度は遊んだことがある「オセロ」。
そんなオセロの発祥地はどこなのでしょうか?
「なんとなく外国っぽいな」と思っている人もいるでしょう。
本記事ではオセロの発祥地からオセロの魅力まで解説していきます。
オセロの発祥に興味がある人はぜひ最後までお読みください。
オセロの発祥地・発祥秘話
さっそくオセロの発祥地について説明していきます。
いつ、どのようにオセロが生まれたのかも紹介します。
オセロの発祥地は日本
オセロの発祥地、実は日本です。
水戸市の市役所新庁舎の1階テラスには、誰でも遊べる大きなオセロ盤が設置されています。
縦横4×4、6×6、8×8のバリエーション豊富な3台が置かれているので、水戸市に訪れた際はぜひ遊んでみてください。
これからは水戸と言えば、水戸黄門、水戸納豆、オセロです!
水戸の大きなオセロ盤↓
考案者は長谷川五郎さん
オセロは水戸の長谷川五郎さんによって考案されました。
戦後直後の1945年9月頃、五郎さんは当時中学生。
青空教室の休憩時間に囲碁の黒と白の石を使って、挟んだら石を自分の色の石に交換するというゲームを考えました。
だから現在のオセロの石は黒と白なのです。
その後ボール紙の表裏に色を塗って1950年頃まで五郎さんの中学校、高校で流行しましたが、卒業と同時に一度忘れ去られました。
長谷川五郎さん
時が経ち、女性に人気のゲームに
大人になった五郎さんが、奥さんや会社の女性社員に囲碁を教えようとしたところ、難しすぎて挫折。
そこで過去のオセロを思い出し牛乳瓶のフタと簡単な盤を作って、奥さんに教えたところ夢中になりました。
会社の女性社員にも評判でたちまち広まりました。
その後、社会復帰を目標とする患者さんのリハビリになるだろうとリハビリ施設で広まり、オセロの面白さゆえ日本中に広まっていきました。
なぜオセロの盤は緑色なのか?
オセロの石が黒と白なのは、考案当時囲碁の石を使っていたからです。
では盤が緑色なのはなぜでしょうか?
それは長谷川五郎さんのお父さん、四郎さんが「盤はやっぱり緑がいい」と言ったからのようです。
しかも緑は目に良い色で、自然の色でもあり人の心を穏やかにします。
緑の盤はオセロが広まった1つの理由であると言えるでしょう。
由来はシェークスピアのオセロ?
そもそも、なぜ「オセロ」という名前なのでしょうか?
実は世界で有名なシェークスピアの劇「オセロ」が由来です。
緑の平原で白人デスデモーナの夫、黒人将軍オセロが勇敢に戦う姿はオセロそのものです。
名付け親は長谷川五郎さんのお父さん、四郎さんだったようです。
「覚えるのに1分、極めるのに一生」オセロの魅力
水戸で生まれたオセロはなぜ日本中に広まったのでしょうか?
オセロはよく「覚えるのに1分、極めるのに一生」と言われます。
それは主に次のような魅力があるからだと考えられます。
ルールが簡単
オセロは他のボードゲームに比べるとルールがとても簡単です。
駒は表裏黒と白の石1種類で、相手の石を挟んだらひっくり返すというシンプルなルール。
小学校に入る前の小さい子供でも楽しむことができます。
このルールの簡単さゆえ、「オセロは覚えるのに1分」と言われています。
奥が深い
オセロは簡単そうに見えて実は奥の深いゲームです。
オセロは短時間で終わるゲームなので、将棋や囲碁のような面白さはないと思われがちです。
たしかに将棋や囲碁のような複雑さはありませんが、しかしオセロにもシンプルさゆえの奥深さがあります。
将棋のように定石が存在し、あらゆる理論が展開されています。
勝とうと思っても簡単には勝てません。
これが「オセロは極めるのに一生」と言われる所以です。
日本発祥のオセロ、外国での知名度は?
日本の水戸で生まれた「オセロ」。外国ではどれほど知られているのでしょうか?
世界でオセロゲーム自体はかなり認知されていますが、「オセロ」という名前は日本ほど浸透していません。
「リバーシ」と呼ぶ方が馴染みがあるようです。
それでも毎年ある世界オセロ選手権では各国の強いプレイヤーが多く出場しています。
ただし、日本発祥ということもあって、歴代世界チャンピオンの中で最も多いのは日本人です。
将来、オセロは日本だけでなく世界をもより魅了するゲームとなることを期待しましょう。
まとめ:オセロの発祥地は水戸でした
本記事ではオセロの発祥地からオセロの魅力まで詳しく解説しました。発祥地の水戸に行った際にはぜひ大きなオセロ盤で遊んでみてください。
そしてオセロに興味がある人はぜひ極めて、オセロの奥深さを知ってみてはいかがでしょうか?
考案者の長谷川五郎さんもきっと喜びますよ。