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赤シート勉強法は効果がない3つの理由|使わずに覚える方法も解説

テスト前に赤シートを使って暗記している学生は非常に多いのではないでしょうか?。

教科書にマーカーしたり、ノートに赤ペンで書いたりすれば、あとは赤シートをかざしていくだけの簡単な勉強法ですよね。

私も中学生のときは頻繁に使っていました。

 

しかし高校生になってから「赤シートって効果ないな」と思い、赤シート勉強法を終了しました。

すると、中学生のときよりはるかに成績が上昇。

自分より頭のいい高校に行った友達を何人も追い越して、国公立大学理系に合格しました。

 

そこで今回は赤シート勉強法は効果がない3つの理由を紹介します。

勉強法を探している人の参考になればと思います。

 

 

赤シート勉強法は効果がない3つの理由

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さっそく、赤シート勉強法は効果がない3つの理由を説明していきます。

 

「重要」の基準が曖昧

赤シート勉強法では、自分勝手に重要箇所を決めてしまう可能性があります。

教科書で「なんとなく重要そう」という箇所にマーカーしても、実は重要でなかったり本当に重要な部分が抜けていたりします。

自分で勝手に決めた重要箇所を覚えても、テストの点数は期待できません。

 

この点を考えると、先生の板書やプリントで赤シートを使うならまだマシですかね。

ただ赤シートはまだまだ問題点があります。

 

単語しか覚えていない

赤シート最大の問題点はこれです。

単語・重要語句だけを覚えてもテストは解けるようになれません。

なぜならテストで重要語句を問うような問題はごく一部だからです。

もっと言えば、大学受験の共通テストや私立の入試、国公立二次試験ではまったくと言っていいほど、単語だけを問う問題は出ません。

 

テストに出るのは、記号ごとに正誤を判断して選択する問題、記述で答える問題、図や表を使って考察する問題などばかりだと思いませんか?

だから赤シートで単語だけを覚えるのはどうも効果的だとは思えません。

学校の先生の板書やプリントで赤シートを使えば定期テストは乗り越えられるかも知れませんが、模試は難しいでしょう。

 

逆方向に弱い

赤シートだと事柄を一方向でしか覚えられないことも問題点です。

例えば、「江戸時代の徳川家康は、大名の行動を監視し反乱を防止するために武家諸法度を定めました」

という感じで「武家諸法度」を覚えたとします。

 

すると、「江戸時代に徳川家康が定めた、大名の行動を監視し反乱を防止するための法令は何でしょう」という問題は解けます。

しかし、「武家諸法度は誰が何の目的で定めた法令ですか。〇文字以内で記述しなさい」という問題はなかなか難しい。

 

では、「江戸時代の徳川家康は、大名の行動を監視し反乱を防止するために武家諸法度を定めました」と覚えればいいのか?

先ほどの「武家諸法度」を覚えるよりかはマシですが、「武家諸法度」という単語が意外にも思い出せなくなります。

 

今回の例は有名な事柄一つだけなので、正直言って黒文字のところも思い出せると思います。

しかしこれが膨大な量になったとき、黒文字の部分を正確に思い出せるかというとかなり大変。

赤文字が脳内に焼き付けられているので、逆に黒文字部分を聞かれると途端に答えられなくなる。

同じ内容の問題でも問われる方向によって答えられなくなってしまうのです。

 

赤シート勉強法は本当に効率的か?

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よく言われるのは、「赤シート勉強法は効率がいい」ということ。

これは本当でしょうか?

「効率がいい」というのを「短時間×効果大」で考えることにしましょう。

 

まず、短時間かどうか。

教科書にマーカーしたり、赤ペンで書き込んだプリントを使ったりすれば、たしかに時間はあまりかかりません。

もしノートに一からまとめて赤シートを使うとなれば、かなり時間がかかります。

 

次に、効果大かどうか。

先ほどの赤シート勉強法は効果がない3つの理由を持ってきましょう。

  • 重要の基準が曖昧
  • 単語しか覚えられない
  • 逆方向に弱い

さらには、なんとなく教科書やノートの場所で覚えてしまっていて、実は単語すらもまともに覚えられていない可能性もあります。

うーん、効果大でしょうか、、、

 

結論

教科書やプリントを使えば「短時間×効果小」

ノートに一からまとめると「長時間×効果小」

ということで、効率がいいとは言えません。

 

教科書やプリントを使えば短時間でラクではあるので、赤シートで単語くらい覚えれば、効率が悪いとまでは言い切れないかもしれません。

 

赤シート使わないならどうやって覚えるの?

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 「赤シートが効果ないならどうやって覚えるの?」と100人いたら99人くらいは思うはずです。

赤シートをやめて私がやっていたのは、とにかく「何回もブツブツ言う勉強法」です。

 

今みなさんは次のようなことを思ったでしょう。

「言うだけで覚えられるわけがない」

「頭がいいから言うだけで覚えられるんだ」

「単語すら覚えられないだろ」

「それこそ効率悪い」

「この記事読んだ時間返せ」

 

そう怒らず待ってください笑。

 

私もやってみる前は半信半疑でした。

「言うだけで覚えられたら苦労しないよ」と。

しかし実際にやってみたら、赤シート勉強法よりも体感で10倍は効率がいいです。

 

本当に効率的か?

また「短時間×効果大」の考え方を持ってきましょう。

 

まず短時間かどうか。

言うだけなので、時間はかかりません。

量が多くなればなるほど、1回書くよりも10回言うほうが断然速いです。

 

そして効果大かどうか。

ブツブツ言って覚えられるのには理由があります。

それは何回も復習しているからです。

 

文章を10回繰り返せば、文章そのまんまは覚えていなくても流れや論理は覚えられます。

「〇〇だから××になって△△になった」

「〇〇さんが××した後、△△さんが☆☆のために**した」

という感じです。

 

単語だけを覚えるのではなく、全体を覚えるので逆方向にも強いです。

「すべて覚えていたら効率悪いじゃん」と思うかもしれませんが、高得点を取りたいならすべて覚えないといけません。

もちろん教科書のコラムみたいなところは後回しでもいいですが、本文は全部覚えたいところです。

 

具体的な覚え方

とりあえず最初に、覚えたいところはざっと見ておきましょう。

ゴールが見えないと覚えるのがつらくなっていきます。

 

そしてある程度かたまりで覚えていきます。

かたまりごとに自分が覚えられるまでブツブツ言ってください。

覚えられたかな、と思ったら目を閉じたり違うところを見たりして、思い出せるか試します。

丸覚えでなくても、ポイントが抑えられていればOKです。

 

忘れていたらもう一度ブツブツ言って覚え直し、再度思い出します。

覚えられたら次のかたまりを覚えていきます。

 

覚えたら、次の日に思い出してみてください。

続いて、その次の日も思い出してみてください。

すべて思い出せたらすばらしいですが、忘れていたらもう一回覚えれば大丈夫です。

 

注意点は次の2つ。

  • かたまりを細かくしすぎない
  • 思い出すことが重要

 

特に歴史系の科目でかたまりを細かくしすぎると、流れがわからなくなってしまうので注意です。

「何回もブツブツ言う勉強法」は直後、次の日、その次の日に思い出すことが重要です。

思い出すことは脳を使うのでけっこう大変な作業ですが、頑張りましょう。

 

「そんなことで覚えられるわけがない」と思った人もいると思います。

勉強法には合う・合わないがあるので当然です。

しかしこの勉強法は時間も書く力も使わないので、ささっと試すにはちょうどいいですよ。

 

まとめ:赤シート本当に意味あるのか考えてみて

今回は、赤シート勉強法は効果がない理由を説明しました。

ただし、これまでの赤シート勉強法で効果が出ているならそのまま続けましょう。

先ほども書きましたが、勉強法には人それぞれ合う・合わないがあるのは当然です。

 

「全然点数が取れない」「もっと良い点を取りたい」という人は、勉強法を改善する必要があります。

まずは赤シート勉強法の効果を疑い、違う勉強法を考えてみてはどうでしょうか?

 

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