オセロを勉強している人なら「爆弾」というワードを見たこと・聞いたことがあるのではないでしょうか?
オセロをしていると爆弾の登場回数は割と多いのですが、ネットではあまり詳細に説明されていません。
そこで本記事ではオセロの爆弾について詳しく解説していきます。
オセロでもっと強くなりたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
オセロの爆弾とは
オセロの「爆弾」は辺の形を指しています。
図のように辺の色が外側と内側で色が分かれている形のことです。
中辺の色はどちらの色でもOKです。
なぜ爆弾と言うのかは、明確にはわかりません。
ただし、お互いにC打ちをすると石数を大きく損してしまうからだと考えられます。
例:黒がC打ち
右上に注目しながら、>>を押して盤面を進めてください。
黒がg1とC打ちをすると白に上辺を一気に取られてしまいました。
将来白はb1といつでも打つことができ、これは黒にとって大損です。
例:白がC打ち
次に白がg1とC打ちをしても、黒に上辺を取られてしまいました。
これは白にとって大損です。
このようにどちらが辺の隣にC打ちをしても、爆発したように大きく石損となってしまいます。
他にも辺の形にはブロックやウイング、山といった仲間がいます。
オセロの爆弾は内側が有利
爆弾の形は積極的に作った方が良いのでしょうか?
また、爆弾の外側と内側で有利・不利があるのでしょうか?
結論を言うと、爆弾は内側が有利と言われています。
だから相手が辺に1マス空きを作ってきたら基本的には潜って大丈夫です(例外はたくさんあります)。
では、なぜ内側が有利なのでしょうか?
次のような盤面を見てみましょう。
右下の4マス空きに注目しながら、>>で進めてみてください。
白がg7とX打ちをしたあと、黒がh8と隅を取ると白が爆弾を活用してh7に潜りました。
そして白にはいつでも打てるg8が残っているので、白は4マス空きに3回打つことができます。
白は手数を大きく稼ぐことができました。
内側にはこのような場面がけっこうありますが、外側はほとんどありません。
しかしだからといって、爆弾を外側で絶対に作ってはいけないというわけではありません。
最終的にはその盤面での判断が重要になってきます。
オセロの爆弾は白が有利
オセロの爆弾は白が有利になることが多めです。なぜでしょうか?
白は偶数理論とセットで
なぜ爆弾は白が有利なのかと言うと、爆弾を作ると将来偶数理論にはまりやすいからです。
特に白は外側でも最後まで2マス空きを温存することで、黒が爆発しやすくなります。↓
偶数理論の通りに進めば、左下の2マス空きは黒から打つことになります。
そうなると黒はb8と打ち、白にa8と下辺を取られてしまいます。
黒なら末國トラップを
逆に言えば、黒もこの考え方を活用できます。
白が爆弾の隣にC打ちしかできないような奇数空きを作れば、白が爆発して黒が辺をゲットできます。↓
偶数理論の通りに進めば白が左下の3マス空きに打つことになります。
白はb8しか打てないので爆発して黒にa8と下辺を取られてしまいます。
この黒の技は、末國九段の名前を取って「末國トラップ」と呼ばれています。
ウイング先の爆弾は有効
爆弾は黒・白に限らず、ウイング先に作ると有効です。
ウイングは辺の形の中でも不利な形ですが、ウイングの先に爆弾を作れば隅を取られても、潜ることができます。
下辺のウイングと右辺の爆弾に注目しながら、>>を押して進めてみてください。
黒はb7と白からウイングを攻撃されました。しかしa8→b8→g7と進むことで、万が一h8と白から隅を取られても黒は爆弾を活用して潜り手止まりを打つことができます。
このようにウイング先の爆弾は有効です。悪形であるウイングの不利を少し解消できます。
まとめ:爆弾は内側が有利・白が有利
本記事ではオセロの爆弾について解説しました。爆弾は内側が有利・白が有利になる傾向があります。
しかしオセロに絶対はなく、その盤面でじっくり考えて爆弾を作るべきか考察が必要です。
白で内側なら、ほとんど迷わなくてもOKかもしれませんが、、、。それでも口が滑っても100%大丈夫とは言えません。
黒は末國トラップを決めるとかっこいいですね。