リケジョまなのブログ

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化学科志望なら物理選択が圧倒的におすすめ|生物選択もありだけれど

理科を選択する時期となり、どれを選択すればいいのか迷っている高校生も多いのではないでしょうか?

受験についてイマイチ詳しくわかっていないのに、急に選べと言われても困りますよね。

化学科志望なら化学を選ぶことはもちろんマストですが、「物理と生物はどちらがいいのかな?どちらでもいいのかな?」と思う人もいるでしょう。

 

そこで今回は現役化学科女子が、化学科志望なら物理と生物のどちらを選択すべきなのか説明していきます。

なんとなく化学の道に進みたいと思っていて、理科の選択に迫られている高校生はぜひ参考にしてください。

地学を学ぶ高校は少ないので、今回は地学完全無視で書いていきます。

 

 

【結論】化学科志望なら物理選択

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化学科志望なら物理選択が圧倒的におすすめです。

理学部の化学科や工学部の応用化学科などに進むことを考えている多くの人は、基本的に物理を選択します。

 

大学に入ってから生物選択の人が物理で苦戦する話はよく聞きますが、物理選択の人が生物で苦戦する話は全くと言っていいほど聞きません。

特別な理由がない場合は物理選択にしておきましょう。

 

ただし、生物学科・農学部系・薬学部系などとも迷っている場合は、一概には言えません。

 

化学科志望に物理選択が圧倒的におすすめな理由

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ただ「物理がおすすめだ」と言われるだけでは納得できない人もいるかもしれません。

ここでは化学科志望なら物理選択がおすすめである理由を説明します。

 

大学の化学は物理の知識が多い

大学の化学は物理みたいだとも言われるように、化学科で勉強していく上で物理の知識が山ほど出てきます。

例えば、熱・仕事・電磁気・光波・原子核などです。

ある大学の一例ではありますが、化学科では化学を次のように細かく分けて勉強していきます。

 

  • 有機化学:選択による有利不利なし
  • 無機化学:選択による有利不利なし
  • 物理化学:物理選択有利
  • 量子化学:物理選択有利
  • 分析化学:物理選択有利
  • 生物化学:生物選択有利

 

有機化学と無機化学は化学を知っていればなんとかなります。

物理化学・量子化学・分析化学では、物理を知っていたほうが絶対に勉強しやすいです。

生物化学は生物を知っていればある程度勉強しやすいです。

 

このように見ると生物の知識があったほうがいいのは少しだけで、物理の知識を持っていたほうが、化学科ではスムーズに勉強していけることがわかると思います。

大学の化学では物理の知識がたくさん出てくる、これが物理選択が圧倒的におすすめな一番の理由です。

 

選択の幅が広い

化学と物理の組み合わせは、化学と生物の組み合わせよりも受験での大学・学部選択の幅が広いこともポイント。

 

物理選択でないと受験できない学部・学科は多いですが、生物選択でないと受験できない学部・学科は少ないです。

特に工学系は物理選択でないと受験できないことが多いですね。

農学部や薬学部は生物選択でないと受験できないように見えますが、意外と物理選択でも受験できることが多いです。

受験する可能性のある大学を一通り調べて、確認しておきましょう。

 

「なんとなく化学系に進みたいけれどまだ迷うなぁ」という人ほど物理選択がおすすめです。

 

生物選択だった人で大学の物理に苦戦する人が多い

先ほども言ったとおり、生物選択だった人で物理に苦戦する人が多いことも理由です。

 

基本的に生物は暗記が多いので、大学の授業でピンポイントで知識が出てきても暗記さえしてしまえばなんとかなります。

対して物理は生物に比べて暗記が少なく、深く理解しないといけないことが多いので、ピンポイントで出てきたときに暗記するだけでは済まない部分もあります。

 

実際私は物理選択で大学に入学していますが、生物で苦戦したという記憶よりも、物理難しいなという記憶のほうが多いです。

 

おまけ:生物学科の教授が・・・

これはおまけですが、私の通う大学で生物学科の教授が言っていたことを書いておきます。

「絶対物理は知っておいたほうがいい。F = maがわからないのはやばいでしょ。」

1年生のときに生物の授業があり、そのときに言っていました。

その生物学科の教授は京大出身で、高校生の頃は物理選択であり、大学に入ってから生物を詳しく学び始めたそうです。

 

おまけではありますが、生物学科の教授が物理を学んでおいたほうがいいと言っているのは、物理選択にする理由になるのではないでしょうか?

 

化学科志望で生物選択はダメなのか?

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では化学科志望で生物選択はダメなのでしょうか?

基本的には大学を受験できるなら問題ありません。

多くの化学科は物理でも生物でも大丈夫なはず。

 

「物理が苦手だからどうしても生物を選択したい」という考えもありだと思います。

なぜなら、苦手・嫌いな科目で点が取れず大学に落ちるより、得意・好きな科目で点を取って大学に受かったほうがいいからです。

そりゃそうです。

 

たしかに生物選択だった人が大学の物理で苦戦する可能性はあります。

しかし全くついていけないということはありません。

もし生物選択だった人が単位を取れず留年するようなことが多いなら、そもそも大学側が生物で受験させません。

 

生物で受験してもいいよ、と大学から許可が出ているわけですから堂々と生物で受験すればいいのです。

もし大学の物理で苦戦したら、勉強を頑張ったり物理選択だった人に聞いたりすれば大丈夫です。

まずは行きたい大学に入学してから考えましょう。

 

物理選択と生物選択で大学の授業が分けられるって本当?

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大学によっては物理や生物の授業が、物理選択と生物選択で分けられることもあります。

私の大学では生物の授業が物理選択と生物選択に分けられていました。

しかし物理の授業は物理選択・生物選択にかかわらず、同じ授業を受けていました。

 

逆に物理の授業が分けられて、生物の授業は分けられないという大学もあるようです。

理科の選択では授業が分かれない大学もあるでしょう。

 

こればかりは大学によるので、ほとんどの場合入学してみないとわかりません。

直接大学に聞いたり、オープンキャンパスで大学の先輩に聞いたりするればわかる可能性もあります。

 

大学では理科の選択によって授業が分かれる、という情報を鵜呑みにしないように注意してください。

 

まとめ:化学科志望は迷うなら物理選択に

本記事では化学科志望の人が、物理と生物のどちらを選択すべきなのかについて説明しました。

「物理と生物どちらでもいいかな」と思うなら大学での授業のことも考えて物理がおすすめです。

 

「物理は苦手すぎてマジ無理」と思うのであれば、生物選択もありです。

大学の授業でついていけるか心配な人もいると思いますが、大学側が生物で受験していいよと言っている限り大丈夫です。

とりあえず第一志望の大学に入学することを考えましょう。

 

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