大学受験において「そもそも塾って通う必要あるのかな?」と考えている人も多いでしょう。
そこで今回は独学と塾はけっきょくどちらがいいの?ということを説明していきます。
塾に行くべきか行かないべきか、独学にしようか迷っている人は参考にしてください。
本ブログ筆者
- 高1夏から塾通い
- センター85%
- 国公立理系に現役合格
- 2年間の塾バイトを経験
塾に行かなくても大学には合格できる
まず前提として、塾に行かなくても大学には合格できます。
根拠は、独学でも難関大に合格している人が実際にいることです。
独学だから大学に落ちるということはないですし、塾に行けば大学に必ず合格できるわけでもありません。
ただし独学には向き・不向きがあります。
独学に向いている人なら、独学でも大学に受かります。
そもそも本当に独学の得意な人は、塾に行っても行かなくても合格できます。
独学に不向きな人なら、独学しても大学に受かる見込みはありません。
塾に行くなどの対策をして、受かる可能性を少しでも上げる必要があります。
独学のメリット
この記事を読んでいる人はおそらく「独学で大丈夫なら独学にしたい」と思っている人でしょう。
だから先に独学について述べていきます。
まず、独学のメリットは次の2つです。
- お金がかからない
- 自分のペースで勉強できる
お金がかからない
大学受験の塾代はまじで高いです。
高校3年生なら、1年間で100万超えなんてザラにあります。
独学ならその塾代を、参考書と模試の受験料で済ませられます。
独学で第一志望の大学に合格できたら、金銭的な面でかなり親孝行です。
自分のペースで勉強できる
授業の時間が決まっている塾に通うと、自分のペースで勉強できません。
対して独学なら、得意なところはあまり時間をかけず苦手なところは時間をかけるなど、自分で好きなように勉強できます。
また、基礎が身についていないときに、塾で応用の授業を受けてもさっぱりピーマンです。
そんなことになるなら、独学で基礎→応用の順に自分のペースで勉強したほうが効率的です。
独学の注意点
ここでは独学の4つの注意点を紹介します。
- 自分のペースで勉強すると遅いかも
- 学校の進捗に合わせると遅い
- 情報収集も忘れずに
- 模試は全部受ける
自分のペースで勉強すると遅いかも
自分のペースで勉強できることはメリットですが、そのペースが遅いと受験本番に間に合わなくなります。
自分基準のペースも大切ですが、受験に間に合うペースも知っておきましょう。
のんびりマイペースすぎないように注意が必要です。
学校の進捗に合わせると遅い
基本的に中高一貫校以外の高校の授業ペースは、難関大(特に理系)を目指す人にとって遅いです。
中高一貫校であれば数学Ⅲまでの一通り学習を、中学・高1までに終わらせることが当たり前。
難関大を目指す人はこのようなレベルの高い人とも戦わなければいけないので、高校の進捗に合わせてのんびり勉強していると手遅れになる可能性があります。
情報収集も忘れずに
ただひたすら勉強するだけでなく、情報収集も大切です。
どれくらいのペースで勉強していくべきか、併願校はどう受けるべきか。
第一志望の大学に受かった人はどのような勉強法で、いつ過去問を解いていたのか。
最近ではネットに多く情報があるので、参考にしましょう。
模試は全部受ける
模試は全部受ける勢いで申し込みましょう。
「そんなに模試ばっかり受けても意味ない」と思うかもしれませんが、試験の雰囲気に慣れることが大切です。
独学だと家や図書館・カフェなど、試験会場の雰囲気がないところでの勉強がメインになると思うので、本番で本領発揮するためにも模試はできるだけ多く受けましょう。
あと自分のレベルを定期的に知ることは、間違った方法で勉強しないためにも最低限必要なことです。
独学が向いている人
メリットと注意点を踏まえて、独学に向いている人はこんな人です。
- 長時間でも集中できる場所がある人
- 自己管理能力の高い人
誘惑に負けず正しいペース・方法で長時間勉強できる人が、一番独学に向いている人です。
そしておそらく独学に向いている人はすでに、定期テストや模試の成績がいいです。
あとは、勉強ペースや模試の開催日時などの情報を入手しながら猛勉強するのみです。
「まあ定期テストや模試ではまだいい点が取れていないけれど、本気出せばどうにかなるから独学で大丈夫でしょ」とい考えている人は要注意です。
定期テストや模試をおろそかにしている時点で、大学受験に対する自己管理能力が欠けています。
特に独学で難関大を目指すのであれば、定期テストは80点くらいを取ることが当然で、さらに受験に向けた勉強をする必要があります。
「定期テストで点が取れない」とヒーヒー言っている人は、あまり独学向きではなさそうです。
余談ですが、「定期テストは捨てて受験に向けた勉強だけしている」という人がたまにいます。
かまいませんが、本当に勉強しているなら定期テストでも点数が取れるはずです。
受験に向けた勉強をしているのに、入試より簡単な定期テストごときで点数が取れないのは、何か改善点がありそうです。
塾のメリット
次に塾のメリットを紹介します。
お金を払うので、当然ながら独学よりもメリットが多いです。
- 自習室が使える
- 塾によっては先取り学習ができる
- アドバイスがもらえる
- 解答を添削してもらえる
- 模試が定期的にある
自習室が使える
家や近くの場所でなかなか集中して勉強できない、という人にとってこれは大きなメリットです。
高校3年生にもなれば平日は5時間、土日は10時間ほど勉強することになります。
誘惑がなく、騒音が試験会場に似ていて、長時間集中して勉強できる場所というのは、意外と貴重です。
塾によっては先取り学習ができる
先取り学習ができる塾もあります。
「学校の進捗に合わせてると遅いからと自分で先取りしよう」と思っても知らないことを一から理解していくのはなかなか難しいことです。
先取り学習に関しては、塾で授業を聞いたほうが効率的に理解できます。
アドバイスがもらえる
大学入試情報、過去の生徒の情報、問題の傾向分析など塾側はさまざまな情報を持っています。
過去に合格した先輩の勉強ペース・内容を見て、生徒が遅れていれば焦らせます。
解答を添削してもらえる
マーク式の共通テストは自分で答え合わせすれば十分ですが、国公立二次・私立の記述試験の答え合わせはどうしも自分基準となってしまいます。
数学の記述はどれだけ書けば部分点がもらえるのか、国語の記述はこれで何点もらえるのか、などが自分ではなかなかわかりません。
塾は採点・添削をしてくれるので、実際の試験での採点がどれくらい厳しいのかだんだんわかるようになっていきます。
模試が定期的にある
多くの塾では模試が定期的に開催されています。
塾に通っていればほぼ自動的に受けて、定期的に自分のレベルを確認できます。
塾通いの注意点
メリットの多い塾通いですが、注意点もあります。
授業・講座を取り過ぎない
塾の授業・講座を取り過ぎると消化不良に陥る可能性があります。
自分が苦手な教科だけ、先取り学習したい教科だけなど、自分が必要な授業・講座を主体的に選ぶことが大切です。
独学を9割に
塾に通っても独学は大切です。
塾の授業でインプットだけして満足、なんて最悪。
自習室が開放されいてる日は必ず行って、アウトプットしましょう。
塾は家の近くで
選択肢が多くあるなら、できるだけ家の近くがおすすめです。
家から遠いだけで行くことが面倒になり、「今日は雨だから行かない」とか意味のわからないことを言い始めます。
家の近くにない場合は、比較的通いやすい駅の近くなどがいいでしょう。
映像授業がいい
これは個人的な意見ですが、映像授業の塾がおすすめです。
授業を早く見れば見るほど先取り学習をどんどん進められますし、わりと自分のペースで勉強できるからです。
ただし受講のペースが遅いと「早く受けなさい」と言われます。
塾通いがおすすめな人
塾に通ったほうがいい、と思われるのは次のような人です。
- 自分で積極的に勉強できない人
- 難関大を目指す普通の人
家で積極的に勉強できなくても、塾に来て授業を聞いたり自習室に通ったりすればそれなりに勉強時間は増えるので、勉強を習慣づけられます。
難関大を目指す「普通の人」というのは、「そんなに勉強できるわけではないけれど、良い大学行きたいな」と思っている人です。
難関大を目指す「勉強できる人」は、無理に塾に通わなくてもいいでしょう。
まとめ:自分に合うほうで勉強しまくれ
今回は独学のメリット・注意点を紹介しました。
結論は、どちらでもいいから自分に合うほうで勉強しまくれ、です。
独学なら覚悟をもって自己管理し勉強しまくる。
塾に通うとしても塾に頼りすぎず自分で主体的に勉強しまくる。
超個人的な意見としては、映像授業の塾で少しだけ講座を取ってあとは独学、が塾に通っている安心感もあってベストな気がします。
ちなみに塾に通うなら早いほうがいいです。