最近では勉強に映像授業が使われることは当たり前となってきました。
東進衛星予備校や河合塾マナビス、自宅で気軽に勉強できるスタディサプリなどが人気です。
映像授業は、有名講師のわかりやすい授業をいつでも好きなときに何回でも見られる点が魅力です。
しかし一方でデメリットもいくつかあります。
そこで今回は映像授業のデメリット5つとその解決策を、私の体験をもとにして紹介していきます。
映像授業の塾や月額サービスを検討している人はぜひ参考にしてください。
本ブログ筆者
- 高1から映像授業の塾に通う
- センター試験 85%
- 国公立理系に現役合格
- 映像授業の塾でチューターを2年経験
映像授業のデメリット5つと解決策
映像授業のデメリット5つは次の通りです。
- 自由すぎる
- 競い合う仲間がいない
- 寝てしまうことも
- 講師本人に質問できない
- アウトプットがおろそかになりがち
一つ一つ簡単に説明し、解決策も紹介していきます。
自由すぎる
1番のデメリットは自由すぎることです。
映像授業にはライブ授業ほどの強制力がありません。
見たくなければ「今日は休もう」と言って簡単に休めてしまいます。
塾に入学した・月額費用を払ったのはいいものの、映像授業をまったく見なくても時間は過ぎてしまうのです。
<解決策>
自由すぎることへの解決策は、しっかりスケジュールを決めて守ることです。
塾であればスタッフがある程度スケジュールを決めて、「授業見てよ~」と急かしてくれるとは思います。
私自身もチューターとして生徒の受講スケジュールを決めたり、「早く授業見てよ~」と急かしていたので。
スタディサプリなどの自宅学習型なら、自分でスケジュール管理をしましょう。
自分の性格を考慮して、ざっくり決めるか細かく決めるか考えるといいです。
ざっくり決める例↓
- 数学の授業は8月までにすべて見る
- 週2つの授業を見る
細かく決める例↓
- 火曜日は数学、金曜日は英語を見る
- 〇月〇日に3つ目の英語の授業を見る
ざっくり決めたほうが勉強しやすいのであればそれでいいですし、ざっくりだと甘くなってしまうのであれば細かく決めるといいでしょう。
どちらにせよ受験本番から逆算して、スケジュールに意味を持たせると「守ろう」という気持ちが強くなります。
意味もなく「とりあえず週2で」などと決めるとだんだん崩れていくので、注意してください。
競い合う仲間がいない
映像授業は1人で見るので競い合う仲間がいないこともデメリットかもしれません。
ライブ授業であれば「はい問題を解いてください」と言われたときに、「となりの人より、友達より早く解いてやる」という気持ちが多少ありますよね。
しかし映像授業は1人で見て1人で問題を解く、という形なので張り合う・競い合う仲間がいません。
受験というのはライバルがいるとより一層燃えるところはあるので、この点は映像授業のデメリットとも言えます。
<解決策>
競い合う仲間がいないというのは、解決するのではなく考え方を変えましょう。
勉強に友達はいなくても大丈夫です。
むしろ多くの人は友達といることで勉強時間が減っています。
塾で自習していても、友達に声をかけられて話が楽しくなって、気づいたら時間が過ぎていることもしばしば。
しかも友達と競い合って勝つことが目標ではありません。
志望校に合格することが最終目標です。
友達には勝っているから、と油断してしまうのは危険です。
競い合う仲間を見るのではなく、志望校に受かるために必要な点数だけを見ましょう。
寝てしまうことも
映像授業はほとんどの場合、ずっと見張っている人はいません。
だから少し眠くなってうとうとしていると、気づいたら2時間過ぎていた、なんてことも。
塾ならスタッフが起こしてくれるかもしれませんが、自宅の自分の部屋で受けていると、一度寝てしまったら途中で起きることはほぼないでしょう。
<解決策>
寝てしまうことへの解決策はいくつかあります。
まず映像授業を見る時間は寝ないよう試行錯誤すること。
これは規則正しい生活リズムを作ることで、勉強する時間に寝ないサイクルを作ることができます。
具体的には毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることです。
平日・土日関係なく、同じ時間に行動することでそれが当たり前となり、メンタル的にも辛くありません。
ここで土日だからゆっくり寝ようなどと考えると、平日に早く起きることことが辛くなって続きません。
ただし生活リズムを作っても、どうしても眠くなってしまうときもあります。
そこでもう1つの解決策は、眠くなったときは時間を決めて一旦寝てしまうことです。
10分だけ、15分だけと時間を決めてタイマーをセットしましょう。
タイマーをセットせず寝たら、その日はもう終わりです。
タイマーをセットしたほうが安心感もあってしっかり休息できます。
多くの人は経験したことがあると思いますが、眠いまま授業を受けてもまるで頭に入ってこないですよね。
時間の無駄です。
そんな眠い中2時間授業を見るよりも、30分寝て1時間半授業を見たほうが効率的です。
講師本人に質問できない
映像授業は講師本人に直接質問できないこともデメリットです。
授業に対して疑問があればやはりその人に質問することが1番手っ取り早いです。
しかし映像授業だと直接質問できず、疑問点が疑問のまま忘れ去られることもしばしば。
<解決策>
解決策は自分で調べるか、誰かに聞くかのどちらかでしょう。
勉強が苦手な人でなければだいたいのことは調べることで解決できます。
映像授業で使うテキストだけでなく、学校の教科書や資料集も駆使すればほとんどのことはわかります。
もちろん質問したほうが早いですが、教科書や資料集を見直すいい機会になりますよ。
しかしどうしても理解できないときは、誰かに聞きたくなりますよね。
映像授業の塾であればほとんどの場合、質問を受け付けてくれる人がいます。
授業をしている講師本人ではないですが、聞いたら解決してくれます。
ほかには学校の先生でもOKです。
塾の内容を学校の先生に聞いても全く問題ありません。
先取り学習をしていて学校の授業が進んでいなくも、普通の学校の先生なら答えてくれるはず。
(答えてくれないならろくな先生じゃありません)
ちなみに、映像授業はわかりやすい前提で作られています。
映像授業は多くの人が見るので、わかりやすい・有名・実績のある講師が選ばれています。
だから「わからないことだらけだったらどうしよう」と心配しすぎる必要はありません。
アウトプットがおろそかになりがち
映像授業でインプットはしたものの、アウトプットせず見ただけで満足してしまう人もいます。
映像授業を見ただけで成績は上がりません。
ただしこれはライブ授業でも同じことが言えます。
<解決策>
アウトプットがおろそかになりがちなことへと解決策は、映像授業はあくまでもインプットが目的であることを理解し、意識的に問題演習などのアウトプットを行うことです。
勉強で重要なのは授業を見たあとの問題演習・独学です。
いくら有名講師のわかりやすい授業を見たからといって問題が解けるようにはなりません。
よく言われることですが、「わかる」と「できる」は別物です。
映像授業は理解しやすくするための補助的なものです。
苦手科目をより噛み砕いて説明してもらったり、難しい問題の解法のパターンをわかりやすく説明してもらったり。
映像であってもライブであっても学校であっても、授業を見ただけで成績が伸びる、なんて大間違いであることを覚えておきましょう。
主体的に学ぶことが1番の解決策です。
まとめ:映像授業のデメリットは解決できる
今回は映像授業のデメリット5つとそれぞれの解決策を紹介しました。
映像授業にはいくつかデメリットがあり、中には合わない人もいると思います。
ただし、デメリットは解決策をとれば多少解決できます。
また、考え方を変えるだけでデメリットがメリットになることもあります。
例えば「競い合う仲間がいない」は、「1人で黙々と集中して自分のペースで勉強できる」とポジティブに捉えることも可能です。
最近では塾に通わずとも、月額数千円で映像授業見放題のサービスも充実しているので一度試してみるといいかもしれません。