化学科に所属している大学生の方、『GRE Chemistry Subject Test 』って知っていますか?
私はつい最近、講義中に教授からこのテストの存在を教えてもらいました。
なにやら化学系で留学を考えている人は、受けておいたほうが良さそうなテストらしいです。
私自身、留学を考えているわけではないのですが、興味があったのでネット上にある練習問題を解いてみました。
そこで今回は、そもそも『GRE Chemistry Subject Test 』って何なのか、難易度はどれくらいなのか、などについて話せればと思います。
本ブログ筆者
- とある大学の理学部化学科3年生
そもそも 『GRE Chemistry Subject Test 』って何?
『GRE Chemistry Subject Test 』はTOEIC・TOEFLなどを開催しているETSが、同様に実施しているテストです。
アメリカやカナダの大学院(化学系)に進学するときに、スコアの提出が強く推奨される試験となっています。
『GRE Chemistry Subject Test 』が成績のすべてではないですが、点数が良ければ留学の機会を掴めることがあるようです。
ちなみに問題は全文英語で、日本語での情報はネット上にほとんどありません。
詳細情報はこちらのようになっていますが、あくまで参考程度に。
- 受験料:150$
- 実施:年3回(4・9・10月の土曜日)
- 会場:世界の指定会場(日本では数カ所)
- 申し込み:5週間前が目安
テスト内容は?
全問5択のマーク式。
問題数は130問程度です。
制限時間は3時間弱(2時間50分)。
あまりなじみのない採点方法を取っていて、点数は200点~990点の間になります。
年によって、0問正解でも300点以上だったり、満点が980点になったりするようです。
公開されている過去データ:https://www.ets.org/s/gre/pdf/gre_guide_table2.pdf
内容は次の通りに構成されています。
- 分析化学:15%
- 無機化学:25%
- 有機化学:30%
- 物理化学:30%
「生物化学はないのかな」と思ったら、生物無機化学みたいな感じで普通にありました。
かなり幅広く化学の知識が問われるテストのようです。
情報参照元:https://www.ets.org/gre/subject/about/content/chemistry/
実際に解いてみた結果・感想
実際に解いてみた練習問題はこちらです↓
https://www.ets.org/s/gre/pdf/practice_book_chemistry.pdf
ETSから公開されています。
さっそく結果は、130問中81問正解で980点中680点。
実は、かなり時間オーバーで解きました(時間足りなかった)。
気になる難易度は、あくまでも主観ですが
- 問題自体は基礎レベル
- しかし英語が読めない
です。
問題はそこまで難しくなく、大学の講義で教わる内容・教科書の内容が分かっている人なら、かなり解けると思います。
しかし英語を読めないとけっこう大変です。
化学の専門用語をちゃんと英語で知らないと厳しいと思います。
問題を解くことに時間を取られる、というより英語を読むことに時間を取られます。
化学より英語の勉強しておいたほうがいいかも?
あとは3時間という長い間、集中力を維持することが大変だなと感じました。
対策に使えるサイト・問題集
いろいろと検索して、『GRE Chemistry Subject Test 』対策に使えそうなサイト・問題集がありましたので、ここに挙げておきます。
無料の練習問題(ネット)
-
https://www.mediafire.com/file/45cil44tb44uai1/gre_chem_1.pdf/file
-
https://www.varsitytutors.com/gre_subject_test_chemistry-practice-tests
問題集
GRE公式サイト
まとめ:留学を考えている化学科生、受けてみては?
今回は『GRE Chemistry Subject Test』についていろいろと調べながら、まとめてみました。
アメリカやカナダの大学院への進学を考えている場合には、ほぼ必須の試験のようです。
留学を少しでも考えている人は、受験して良い成績を収めておくといいと思います。