リケジョまなのブログ

大学生活・受験・オセロなどについて書いています。

化学科と応用化学科の違いとは?現役化学科女子が徹底解説!

高校の化学が楽しくて、化学系の学科に行きたいと考えている高校生も多いのではないでしょうか?

一言で化学と言っても、微妙に名前の違う化学科がありますよね。

私も大学選びのときに「いろいろ似た名前の学科多すぎでしょ」と思っていました。

 

そこで本記事では、化学科と応用化学科の違いを現役化学科女子が説明していきます。

できるだけ詳しくわかりやすく解説していくのでぜひ参考にしてください。

 

 

化学科と応用化学科の決定的な違い

f:id:mana_312:20210306211741j:plain

決定的な違いは、研究内容の違いです。

化学科は基礎研究を行い、応用化学科は応用研究を行います。

 

そもそも、化学科が属している理学部というのは自然科学を追究し、まだ知らない世界を開拓していく学部です。

化学科は、誰も発見したことのない物質を発見したり、物質の新たな合成方法を見つけたりします。

 

対して、応用化学科が属している工学部(理工学部)は理学部の基礎知識を使って、より具体的に社会に役立つものを作る学部です。

応用化学科は、化学科が発見した物質や合成方法を使って、例えば衝撃に強い金属を合成したり、洗濯してもヨレヨレにならない素材を開発したりします。

 

例えば、化学科も応用化学科も天然物質に注目したとすると、研究テーマにはこのような違いが現れます。

化学科「天然物質を人工的に合成できないか」

応用化学科「天然物質合成法を活用して火に強い繊維を作れないか」

 

経験上、化学系に進みたいと思っている学生の話を聞くと、化学科よりも応用化学科に近い人が多い印象を受けます。

 

実際は曖昧な境界線

化学科と応用化学科には決定的な違いがあることを説明しましたが、実際のところ境界線は曖昧です。

基礎研究と応用研究に明確な境界線はなく、あるテーマを決めて研究を進めるうちに基礎研究と応用研究が混ざることなんて当たり前。

 

化学科であっても企業と連携して、社会に役立つ医薬品やプラスチックを開発することはよくあります。

実際、私の大学の化学科教授も薬品メーカーと共同開発を進めていて、研究室にはそのメーカーの研究者が加わって研究しています。

 

ただし化学科では化学工学の授業がない場合が多いので、「絶対に化学工学をやりたい」という人には応用化学科がおすすめです。

  

化学科と応用化学科の共通点

f:id:mana_312:20210306212335j:plain

もちろん、2つの学科には共通点もあります。

共通点は、あらゆる化学分野の専門的な知識を満遍なく学ぶことです。

 

他の化学工学系の学科では無機化学や物理化学に特化することがほとんどです。

対して、化学科と応用化学科は知識を身につける段階で、ある化学分野に特化しません。

有機化学無機化学・物理化学・分析化学・生物化学などを均一に学んでいきます。

 

そのため、あらゆる化学の分野を学んでみたいという場合は、化学科でも応用化学科でも問題ありません。

 

化学科と応用化学科で就職先は違うの?

f:id:mana_312:20210306212754j:plain

ここでは化学科と応用化学科の就職に違いがあるのかについて説明していきます。

 

就職の有利・不利は?

まず化学科と応用化学科で、就職に有利・不利はないと考えられます。

もし採用担当者が研究に詳しくない人であれば、化学科と応用化学科の違いなんてわかりません。

逆に研究関係者であれば、2つの学科の境界線が曖昧であることを知っています。

 

主な就職先

就職先は、化学科が製薬・食品系、応用化学科が製薬・電気・医療系が多いようです。

これは、学科による違いというよりも属する人間の好みの違いに感じます。

化学科でも、製薬・食品系ではないトヨタ自動車三井住友銀行に就職する人は普通にいます。

 

大学院に進む人が多い

また、2つの学科とも大学院に進む人が多めです。

研究者や技術職になるためには、大学の4年間では足りないからです。

大学院でより専門的な深い知識を学び、研究する必要があります。

 

とはいえ、大学院に進まないと就職できないわけではありません

例えば化学の知識を活かして、薬品メーカーで営業職に就くことが可能です。

営業と聞くと文系のイメージがありますが、メーカーによっては化学の知識が活かせます。

化学の知識があれば、事実に基づいて客観的に商品の良さを伝えることができます。

 

化学科入学後のカリキュラム

f:id:mana_312:20210306213020j:plain

ここでは、私の大学の化学科入学後のカリキュラムを紹介します。

化学科志望の人はもちろんのこと、応用化学科のカリキュラムも大きな差はないと考えられるので、ぜひ参考にしてください。

また、紹介するカリキュラムは一例であり、すべての大学でこのように進むわけではありません。

 

1年生:教養科目と基礎化学

1年生では、教養科目と呼ばれる、化学に関係ないことも多く学びます。

数学や物理などの理系科目や、英語や社会の講義も少し受けます。

基礎化学では、有機化学や生物化学に細かく分けられ、それぞれの基礎知識を学んでいきます。

 

2年生:化学の専門知識

2年生になると、教養科目はほぼ0となり、細分化された化学分野をより深く学んでいきます。

非常に分厚い教科書を何冊も使うので大変でした、、、。

ただ、2年生は授業が少なく、時間がたっぷりあるので遊んだりバイトしたりするなら2年生のうちですね。

 

この記事は3年生になる前の3月に書いているため、ここから↓は実体験ではありません。

大学からの説明・先輩の話を参考にしています。

3年生:実験スタート!

1,2年生で勉強ばかりして、やっと実験です!

とはいえ私の大学では、午前には化学の専門的な講義がまだあり、午後に実験が入ります。

実験は毎日あって、夕方や夜までかかることもあるそう。

そして大学での実験が終わってもレポートが、、、。

実験の結果や学んだことをかっこよくまとめなければいけません

かなり忙しそうです。

 

4年生:研究室配属

4年生になると研究室に配属され、一年かけて卒業研究を行います。

研究室は、有機化学無機化学・物理化学・量子化学などに細かく分かれています。

テーマを決めて、いざ研究です。

研究室には定員があり、溢れた場合は成績順で決まります。(大学によっては抽選の場合も?)

研究は朝来て夕方まで行うので、4年生も忙しそうです。

そして卒業論文を発表して卒業です。

 

まとめ:化学科と応用化学科の違いは研究内容

本記事では化学科と応用化学科の違いをメインで解説していきました。

2つの学科の違いは研究内容です。

自分が基礎研究をやりたいのか応用研究をやりたいのか考えて、選ぶといいでしょう。

とはいえ2つの学科がまったく違うわけではないので、大学受験のときには多くの人が化学科と応用化学科の両方であらゆる大学を受験します。