「オセロとリバーシの違いは何?」「オセロとリバーシって同じゲームなの?」と一度は疑問に感じたことがあるのではないでしょうか?
おもちゃ屋さんに行くと「オセロ」と「リバーシ」の両方があって、ほとんど同じおもちゃが売られています。
そこで本記事ではみなさん気になるオセロとリバーシの違いをわかりやすく解説していきます。
オセロやリバーシに興味がある人はぜひ最後までご覧ください。
オセロとリバーシの違い
さっそくオセロとリバーシの違いをいくつか挙げて説明します。
オセロは日本生まれ、リバーシは外国生まれ
オセロは日本の水戸で長谷川五郎さんが考案したゲームです。
五郎さんが戦後の1945年、青空教室の休憩時間に囲碁の石を使って遊んでいたところから生まれました。
対してリバーシは外国で生まれたゲームです。
1883年にウォーターマンがイギリスで考案しました。
リバーシの方が歴史が深いと言えます。
ただしオセロはリバーシを模したのではなく、偶然世界の2箇所で似たゲームが考えられたようです。
リバーシはオセロよりルールが緩い
リバーシはオセロよりルールが細かく定まっていません。
例えばオセロでは次のようなルールが決まっています。
- 初期配置は黒と白が交差するように、黒が左下
- 先手は黒
- 盤は8×8
対してリバーシのルールは次の通りです。
- 初期配置は交差でも並行でも置いてなくても良い
- 先手の色は決まっていない
- 盤のマス数は自由
オセロの方が細かくルールが決まっていますよね。
ただし、
- 挟んだ相手の色の石をひっくり返す
というルールは同じです。
オセロとリバーシはほとんど同じルールですが、リバーシの方が比較的ルールが緩く定まっています。
なお、リバーシには自分の石がなくなったら終わりというルールもあるようです。オセロでは相手から石をもらうことができます。
デザインが違う
オセロでは
- 盤は緑
- 石の表裏は黒と白
と決められています。
対してリバーシのデザインは自由です。
色は決まっておらず、盤も石の色も何色でもOKです。
ルールと同様、リバーシはデザイン面もあまり厳格に決められていません。
なぜオセロがリバーシの名前で販売されているのか?
オセロとリバーシには違いがあるにもかかわらず、なぜおもちゃ屋さんでは緑の盤に黒白の石でリバーシの名前で販売されているのでしょうか?
その謎をここで解説します。
オセロは商標登録済み、リバーシは商標登録されていない
オセロがリバーシの名前で販売されている理由は、オセロは商標登録されていてリバーシは商標登録されていないからです。
オセロは株式会社メガハウスに使用権があります。
商標登録されているので、許可のない企業が勝手に「オセロ」という名前を使って販売をしてはいけません。
対してリバーシは商標登録されていないので、自由に「リバーシ」という名前を使って販売することができます。
商標登録とは・・・名前を独占して使用できる権利。同じ名前を使っているものを取り締まれる。名前は早い者勝ち。他の商品との差別化を図れる。例:コカ・コーラ、ペプシ
オセロを販売したい企業が多く出てきた
オセロが日本に広まって自社でも販売をしたいと考えた企業が、オセロは商標登録されてるので商標登録されていないリバーシの名前を採用したのです。
よってオセロとリバーシが複雑な関係になってしまいました。
ちなみに、オセロには形状やデザインなどを独占できる意匠権が昔はありましたが、1993年に失効しました。
よってどの企業でも緑の8×8マスの盤で黒白の石を使うボードゲームをリバーシの名前で販売するようになりました。
まとめ:オセロとリバーシの違い
本記事ではオセロとリバーシの違いについて解説しました。
モヤモヤが解決したでしょうか?
つまりオセロとリバーシは厳密に言えば違うけれど、販売されているオセロもリバーシどちらも同じということです。
ぜひ友達に「オセロとリバーシの違いって何だろうね?」って聞かれたら得意げに答えましょう。
リバーシも楽しいですが、ぜひ大人になってからでも日本生まれのオセロで遊んでください。