兎定石はオセロの四大定石の一つで、オンラインオセロでも打っている人をよく見かけます。
同じ縦取りで始まる虎定石に比べると、変化が少なく覚えやすい傾向にあります。
今回はオセロの兎定石から展開される定石一覧を紹介していきます。
- オセロの兎定石について一通り知りたい
- 兎定石の暗記をもっと深くしたい
- お気に入りの定石を見つけたい
という人はぜひ参考にしてください。
兎定石って何?
オセロを始めたばかりの人で「兎定石って何?」という人もいるでしょう。
有名なオセロ四大定石の一つで、オセロを極めるなら絶対に知っておくべき定石です。
兎定石は次のように進みます。
画像出典元:https://www.othello.gr.jp/r_info/100/004/
画像と比べてみると、若干似ていますかね。
評価値は黒-2なので、ほんの少し白が有利という定石です。
兎定石からの定石一覧
さっそく兎定石からの定石一覧を紹介していきます。
経験を元にしつつも、独断と偏見で頻出度を星で示しています。
ローズ★★★
兎定石の中では一番頻出です。
ローズに進んだ後ほとんどは、次に紹介するSローズ・Fローズ・手塚システムの3つのどれかに進行します。
だいたい7~8割は、SローズかFローズです。
Sローズ★★★
Fローズ★★★
たまに手塚システム。
手塚システム★★☆
横うさぎ★★☆
兎定石は黒-2の定石ですが、白が横うさぎを選択すると評価値は±0となります。
私が白番で兎定石を打たれたときは、横うさぎを好んで打っています。
ラルうさぎ★★☆
ラルうさぎはローズほどではないもののよく打たれます。
こちらも評価値が±0となる定石です。
次の黒の手はe6かg4が妥当です。
雪うさぎ★★☆
評価値が黒-4となるのに、意外にもよく打たれるのが雪うさぎです。
次の白はf6かf7が好手です。
Shaman★☆☆
必ず忘れた頃に打たれるのがShaman。
ちなみに評価値は黒-6。
次の白はg5が好手です。
兎定石は変化が少なく中級者が比較的打つ
兎定石から展開される定石をずらーっと紹介しましたが、ここでは兎定石の特徴を簡単に説明します。
冒頭でも書きましたが、兎定石は同じ縦取りの虎定石に比べて変化が少ない定石です。
そのため、初心者や中級者にとっては覚えやすく使いやすい定石だと言えます。
しかし逆に言えば、上級者相手に兎定石を打つとほとんど暗記されている可能性もあります。
兎定石にするか虎定石にするかは黒番が選択できますが、兎定石を打つと終盤まで暗記されていてそのまま黒-2で負ける、ということもあるようです。
暗記していなくても打ちやすい盤面が多いと、そのまま最善だけを打ち合う可能性もあります。
「まさか全部最善なんてないでしょ」と思いたいですが、実際に兎定石の最善進行で決着がついた勝負がこちらです。
両者ともそのまま最善進行で進み、決着が付きました。
これは髙橋八段が強すぎです。
普通のネットオセロでやられたらソフトか疑ってしまいますよね笑。
このように上級者だと兎定石が攻略されていることも多いので、変化の多い虎定石のほうが上級者には人気のようです。
そのため兎定石は、上級者よりも中級者が比較的よく打つ定石となっています。
まとめ:兎定石は変化が少なく覚えやすい
本記事では兎定石から展開される定石一覧をざーっと紹介しました。
兎定石は変化が少なく覚えやすいので、「定石どれから覚えればいいのかな」と迷っている人におすすめです。
打ってくる人も多いので、どれかお気に入りの定石を見つけて覚えるといいでしょう。
ただし上級者になってくると、定石からわざと手を外すなどの一工夫が必要な定石かなと思います。