初心者のうちは絶対に打たない方が良いと言われるX打ち。
しかし手数がなくなってX打ちをせざるを得ないときも多いはず。
それはもしかしたら良いX打ちのチャンスを逃しているかもしれません。
オセロのX打ちにはまだまだ未解明なことが多いのです。
本記事ではそもそもX打ちとは?からわかりづらいX打ちのタイミングまで詳しく解説していきます。
「X打ちのタイミングがわからない」という人はぜひ最後までご覧ください。
オセロのX打ちって何?
X打ちとはオセロで「X」と呼ばれる場所に打つことです。
Xというのは、隅の1つ斜め内側のマスのことを指します。
だからオセロの盤には4つのXが存在します。
基本的にX打ちをすると隅を取られる可能性があるので、初心者が何も考えずに早く打つと危険です。
ただし有段者のゲームでは中盤くらいでX打ちをしているときもあります。
上級者になるためにはある程度X打ちのタイミングを見定められるようになることが大切です。
赤色のX印がX打ちの場所↓
オセロのX打ちには4種類が存在
X打ちにはそのときのシチュエーションに合わせて次の4種類に分けられます。全て順に説明していきます。
- 何も考えていないX打ち
- 本当は打ちたくないX打ち
- 波乱を起こすX打ち
- 勝ちを決めるX打ち
何も考えていないX打ち
「何も考えていないX打ち」というのはオセロのついて何も知らない人が、何も考えずに中盤で打つようなX打ちのことです。
これは不利になる以外の何者でもありません。計画なしのX打ちは相手に隅を取られて、負けてしまいます。
本当は打ちたくないX打ち
「本当は打ちたくないX打ち」は、終盤になって置く場所がなくなり、打ちたくないけれど打たざるを得ないX打ちのことです。
X打ちをしてはいけないと知っていながらも他の場所がなく、X打ちをして負けてしまうことがオセロ始めたてのうちはよくあります。
打ちたくないX打ちを自分がしないような盤面に持っていくことが必要となります。
波乱を起こすX打ち
「波乱を起こすX打ち」は不利な場面のときにX打ちを打って、盤面を波乱な展開に持って行かせるような勝負を挑むX打ちです。
X打ちというのは影響絶大で、世界大会でもX打ちによって不利な状況から有利になったゲームがあります。
勝ちを決めるX打ち
「勝ちを決めるX打ち」は相手を詰ませて勝つようなX打ちです。相手の色の石の壁があるときにX打ちで手数を稼ぐと、詰ませて勝つことができます。
終盤のXライン通しも勝ちを決めるX打ちです。
参考文献:「オセロの勝ち方」 著・長谷川五郎
長谷川五郎さんの本「オセロの勝ち方」では、
- 無謀なX打ち
- しぶしぶなX打ち
- 勝負手のX打ち
- ブラボーなX打ち
と紹介されています。
オセロでX打ちのタイミングはいつ?
初心者を脱出するときに思うのが「X打ちのタイミングがわからない」ということではないでしょうか?
上級者の対局で「なぜこのタイミングでX打ちをしたのだろう?」と思うことがあるはず。ここではよくX打ちのされるタイミングを説明します。
とはいえ、X打ちはまだまだ未解明で良いX打ちが以下にあてはまらないこともあります。X打ちの主なタイミングは次の通りです。
- ライン通し
- 手数稼ぎ
- 相手を詰ませる
- 隅を取られても潜れる
- 偶数理論
ライン通し
ラインが自分の色の石一色になるようなときは、X打ちのチャンスです。ただし、相手からラインを切られないか先を読んでから打たないと大変なことになります。
ラインを終局まで通すことができれば相手に隅を取られることがないのでとりあえずは安心です。
上図は白のきれいなg7のX打ちが最善手。 この盤面のライン通しは一応a7で黒が切れますが、、、。
>>で進めると分かるように黒がa7で切ると左下は白の連打になってしまいます。
きれいに勝ちを決めるX打ちです。
手数稼ぎ
手数稼ぎは3マス空きのところにX打ちをすることで、相手に隅を取られるけれど自分が手止まりを売って相手に手番を渡す方法が1つ。
一度ラインを通して相手に他の場所へ打たせることも手数稼ぎの1つです。手数稼ぎが目的であるならばラインを切られても問題がないか確認しましょう。
できるならば最後まで通すと優勢です。
右上に注目しながら>>を押してみてください。
黒がg2でXラインを一度通して白に他の場所を打たせ、再度右上のh2に黒が打つ。
最終的に右上の4マス空きには3回黒が打ち、手数を稼ぐことができました。
相手を詰ませる
相手の色の石で壁ができているときにX打ち、Xライン通しをして完全に相手を詰ませて勝てることがあります。
壁を壊す前に一度X打ちで勝てないか先読みをしてみてください。
相手を詰ませる黒のX打ちg7を>>を押して確認してみてください。
隅を取られても潜れる
手数稼ぎと似ていますが、自分がX打ちをして相手に隅を取られた後、潜れる場所があるときはX打ちが有効です。
潜れるというのは相手がウイングやブロックを作っているときです。潜れれば隅を取られても負けるわけではなく、手数稼ぎもできます。
ウイング攻めの黒g2。h1と白に隅を取られてもh列の辺とh8の隅をゲットできる。
偶数理論
終局間近になってくると白は偶数理論、黒は逆偶数理論のチャンスがあります。偶数理論は非常に強いのでX打ちをしてでも2マス空きにして偶数理論に持ち込む価値があります。
ただし偶数理論にすれば必ず勝てるというわけではないので注意してください。
まとめ:オセロのX打ち
本記事ではオセロのX打ちについて説明しました。オセロを始めたばかりの人にとってX打ちは難しく感じるでしょう。
上級者は中盤でもX打ちをしたりするので、その際に「なぜX打ちをしたのか」と考える事であらゆる場合のX打ちを覚えることができます。
ぜひ上級者の対局をよく見るようにしてください。
オセロのX打ちのタイミングをある程度覚えて、対局中にX打ちを意識的に確認してみることも上達に繋がります。X打ちを極めてオセロで強くなりましょう。