オセロが好きな人なら一度は聞いたことがある「山」。
この山は良い形と言われることが多めですが、本当にそうなのでしょうか?
本記事ではこの「山」についてできるだけ詳しく説明していきます。
オセロを始めたばかりで知識を蓄えたいという人はぜひ参考にしてください。
オセロの山とは?
オセロの「山」は辺の形の一つです。
辺の真ん中に6石、中辺の真ん中に4石の状態です。
辺の石の色は一色に限ります。
由来はまるで山のように見えるからでしょう。
ちなみに英語では「unbalanced edge」と言います。mountainではないんですね。
山の良いところ
ウイングやブロックのように攻められることはない。
山の悪いところ
隅を取られると辺ともう一方の隅も取られる。
オセロの山は良い形なのか?
オセロの山はオセロ界で良い形と言われることがありますが、本当でしょうか?
厳密に言うとオセロの山は絶対に良い形とまでは言えません。
なぜなら前提として辺を取っているからです。
そもそもオセロで辺を取ることは後々負担になります。
それでも強い人が辺を取ったりするのはそれ以上の手数稼ぎをはじめとするメリットがあるからです。
だから辺を取る山は「悪くはない形」「”比較的”良い形」というのが妥当なところでしょう。
「山は良い形だ」と聞いて積極的に作ろうとする必要はありません。
手数を得できるときに作る程度で十分です。
ピュア山は最強?
ピュア山は一色でできた山のことです。
ピュア山は普通の山よりも強いとよく言われます。
たしかにピュア山が終盤で力を発揮することはよくあります。
だからといって、すべてを考えなしにピュア山にしてはいけません。
必ず盤面を読んでピュア山が比較的良さそうだと思えば問題ありません。
ピュア山の方が良いときと悪いときがそれぞれあるので説明していきます。
ピュア山が大活躍するとき
盤面の右上に注目しながら>>で進めてみましょう。
黒がg2でウイング攻めをして、白がh1と隅を取りました。
黒がh2に潜るかと思いきや、黒が潜れません!
中辺が白一色でh2に打てないのです。
これはピュア山が活躍した白にとってうれしいポイントです。
ピュア山が活躍しないとき
こちらの盤面ではどうでしょうか?
今度は白がg2と打って黒のウイングを攻めました。
しかしピュア山で中辺が白一色のため、黒にひらりとかわされました。
ピュア山の隣ではウイング攻めが成立しません。
これはピュア山が活躍しない例です。
このように同じピュア山でも盤面によって活躍するときとしないときがあります。
特に隣の辺の状況を見ながら、そもそも山を作るのか、普通の山にするのか、ピュア山にするのか見定めることが大切です。
まとめ:オセロの山は悪くはない形
本記事ではオセロの山について詳しく解説しました。
オセロの山はよく良い形であると言われるからといって積極的に作る必要はありません。
山を作るときには辺を取ってでも何か得をできるか考えることが重要です。
山はあくまで「悪くはない形」と覚えておきましょう。